my First boy last boy.




そんなの、今度からにしてよ。

今度からなら、いくらでも好きにしていいから…。




だから…。





「凪砂」



ふいに呼ばれて、顔をあげる。





「聞きたいこと、色々あるんじゃない?」




そんなこと、一言も言ってないのに。





心のど真ん中を突かれて、

なにも、言えなかった……。




聞きたいことなんてない。

そう言い返せなかった自分が、嫌いだ。



もうそんなことどうでもいいんだ、と言えない自分が馬鹿だと思う…。




ガタッとイスを引く音。




あたしの心臓が、一瞬跳ねた。





春が近くにいる…。



そう思うだけで、なんだか落ち着かない。






今すぐ、帰ってしまいたくなった……。




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