my First boy last boy.
息苦しい……
呼吸の仕方がわからなくなる…。
「…とりあえず、どうする?」
帰らせてください…
「…春、あんた言いたいこと、あるんでしょ」
言いたいこと……?
指名された春は、あぁ…って煮え切らない返事。
「……あのさ、凪砂…」
そう、名前を呼ばれただけなのに。
生まれてきてから何千何万回と呼ばれてきたのに。
どこか、違う音に聞こえる…。
あ…、と思った時に初めて、今一瞬心臓が止まっていたことに気づいた。
目が合う…、
反らしたいのに、金縛りにあったように動けない…。