my First boy last boy.




今更…、と思うあたしは心が狭いかな?





「…お前のことはずっと、大切な、友達だと思ってるから…」


無言のままのあたしを見つめて困ったように笑う。



そんな顔、知らない…



心臓がぎゅっと、なる瞬間。




「な、いいだろ?」



そうやって差し出された手。




昔は…この暖かい手が大好きだった。


繋ぐと、優しくて…安心した。



あたしをいつも守ってくれる、手だった。






なのに……



なんだろうね。とても変な感じ……すごい違和感。




しょうがないのかもしれないけど…




握手なんて……。

なんだか、まるで大人みたい。




昔のあたしたちには、ないものだった。





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