my First boy last boy.
友達の位置
あの頃と違う君を感じても、
なぜ、差し出された手を躊躇なく握ってしまったんだろう……。
冷たいあの手の感触が、昔の春の記憶に上書きされていく……。
昔のあたしは、どんな風に春という人に接していたんだろうか?
どんなに頑張ってみても、思い出せなかった。
あたしの中の記憶が、ひとつも忘れないようにと、あんなに頑丈に鍵をかけていたのに。
バラバラと、消えていく…。
そんな気がした。