my First boy last boy.
「…どうする?」
「え?」
春はあたしの目をじっと見てくる。
なんか…、
やっぱり顔が、大人びた……。
あの頃のどこかまだ幼さを残した顔は、立派な社会人へと成長していた。
っていうか…、
じっと見つめすぎたかも…。
なんだか恥ずかしくなって、さっと顔を逸らす。
「…どうするって?」
そして、素っ気なく聞き返す。
「…これから。もう帰る?それなら送ってくけど…」
『仕方ねぇから、これから毎日送ってってやるよ!』
にかっ、と歯が見える笑顔が眩しかった。
今のこれは、大人のマナーみたいなものだ。
「…、いい。ひとりで帰る」
「…んなの、ぜってーあいつらに怒られっから無理。」
あいつらっていうのは、たぶん聖花たち…。