my First boy last boy.
「…簡単だよ。
俺が、君との出会いを運命にしたいからさ」
彼は、吸い込まれそうな瞳で、そう言った……。
君との出会いを――
あたしも、君との出会いを運命にしたかったように。
君とは別の道を歩む今を、運命にしたくなかったように。
心にさざ波が立つ。
押して、返して…。
「コーヒー、もらえないかな?凪砂ちゃん」
どうして…そんな顔をしていたのだろう。
「さっきママさんが言ってたの、聞いてたから」
日本人離れしているような彼。
笑った笑顔は、やっぱり、コーヒーの香りのようだ…と思った。
――――
――――――…