my First boy last boy.
流れる星に
『えー、この英文はー…』
つまらなすぎて、ふぁ~と欠伸が出る。
そのついでに、外を見やれば、もう…木々が色づき始めていた。
秋、か……。
もうすぐ、海斗と出逢って1年が経つ―――…。
あの日から、1年で随分と状況が変わったなと思う。
どこか胡散臭く、信用できないと思っていた人が…。
今は、恋人なんて。
世の中、どう転ぶか本当にわからない。
本当に、わからない…。
1週間ぶりのバイト先に行くと、控え室に葛西くんがいた。
「あ、凪砂さん。おはようございます。今日、一緒ですか?」
…彼の笑顔は、夕方なのにまだ爽やかなままだ。