my First boy last boy.
「おはよー。うん、そうみたいだね」
葛西くんと被るのは、なにげに久しぶりだ。
「そうだ。こないだの土曜日は、ありがとうね?急にだったのに」
こないだの、プチ同窓会の日。聖花が電話をして、代わってもらったやつだ。
「あー、全然大丈夫っすよ!俺、凪砂さんとは違って独り身だから暇なんで♪」
にやっと、ちょっとからかわれた。
なんだか葛西くんに言われると、照れるのは、慣れてないからかもしれない。
「もうっ!…葛西くんならすぐ出来るよ。かっこいいし、優しいし」
「ははっ、だといいんですけどねー。でも、凪砂さんに言われると嬉しいです」
にかっ、ていうはにかみは、この子の必殺技かもしれない。
今、ものすごくきゅんと来てしまった…。
もしや、葛西くん……年上キラーか?