my First boy last boy.




「ふふっ、なんかいいなぁそれ。よく高校生の頃やった」


「あーわかる!制服って暑いですよね!!」


「そうそう!しかも透けるから面倒だし」


「ははっ、俺らはそれを狙ってましたけど」



にかっ、て笑う顔がやっぱり可愛い。ちらりと八重歯も見えた。


爽やか葛西くんでも、やっぱり男の子だなと思った。



「凪砂さんって、どんな高校生でしたか?」


「んー、どんなだっただろう?…とにかく不器用だったかな?」


「不器用?」


「…うん、いつもうまく出来ないの……」



大事なものを、手離してしまうくらい。


そして、“後悔”だけが、いつも残った……。




「そんなの、みんなそうですよ?俺も、失敗ばっかです」




ひとつだけ見つけた自販機。その前に2人で並ぶ。




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