my First boy last boy.
不安定な感じ………?
「なにそれ?」
くすっ、とあたしは笑い飛ばした。
「…あはっ、そうっすよね!すいません、いきなり。気にしないでください」
そして、また歩き出した。
だけど、頭からはなかなか離れなかった。
気づいたら、消えていってしまいそうな………。
それは、あたしなのだろうか。
「……あ。」
その声に、顔をあげた。
「凪砂さん、流れ星」
そういって、指を指されるけど、どこにも見えない。
「消えちゃったみたい…」
「またすぐ流れますよ、きっと!何か願い事してましょう?」
無邪気に笑う。
葛西くんは、意外とロマンチックな人なんだ。新しい一面を見つけてしまった。
あたしもつられるままに、目を瞑った。
…だけど、願い事は思い付かなかった。
自分がこの先、どうなりたいのか、わからなかった。