my First boy last boy.
「…そんなに自分を責めないの。しょうがないでしょ?知らなかったんだから」
宥められてるあたしは、馬鹿みたいに子供だと思った。
「…それに、2年間……悲しいことばかりだった?」
その言葉に、
…ゆっくりと、考えてみる。
―――「偶然が何度も重なると…それは運命になるんだよ」
―――『…簡単だよ。
俺が、君との出会いを運命にしたいからさ』
………そうじゃない。
あたしには、こんなあたしを好きだと言ってくれる人に出逢えた…。
―――それなのに。
あたしは、海斗を不安にさせてしまった…。
そっちの方が、ずっとずっと…罪深い気がする。
自分に呆れて、片手で自分の顔を覆った。