my First boy last boy.
私の居場所
――――
―――――――…
来てしまった…。
自分でもびっくりするぐらい、気付いたら、ここへと足が向いていた。
目の前にそびえる、大きなビルを見上げる。
これを見る度に、どうしても、海斗との距離を感じる。
はあ…。
感情が先走って来てしまったが、いつ仕事が終わるのか知らない。
自分の無計画さに、ため息が漏れた。
どうしようか…。
少しだけ、ここで待ってみようか。
大した用事もないのに、受付まで行って呼んでもらうのは悪いし、仕事の邪魔になってしまう。
真冬じゃなくて良かった。
まだまだ、充分に外で待っていられる気温だ。