my First boy last boy.
「……5時までです」
どうして。
どうしてあたしは。
素直に教えてしまったのだろう…?
断る術は、いくらでもあったのに…。
「…そっか。じゃあまた終わる頃、迎えにくるね」
時計はまだ2時を指している。
「…わかりました」
嬉しそうな笑顔を零し、コーヒーに口をつけた彼はとても優雅で、少しの間また見惚れてしまった。
「あの人知り合い?」
中に戻ると、先に戻っていた聖花に聞かれた。
「ん〜…わからない」
知り合い、なのだろうか?
つい先日会ったばかりなのに。