my First boy last boy.
「そうか…。なんか悩んでるなら、ちゃんと言えよ?内容にもよるけど、手助けくらいしてやりたいからさ」
ぽんぽんっと、あたしの頭を撫でて微笑む。
それはまるで子供にするみたいに。
だから、子供扱いしないでよ…と思うのに。
海斗の暖かい体温が、そっと流れ込んでくるようで何も言えなくなった…。
ねぇ海斗。
あなたは、きっと沢山のものを持っている人なんだと思う。
だから、そんな簡単に、あたしなんかに優しさをくれるんだ。
それに比べてあたしは、なんにも持ってないから…。
いつも、自分のことばかり。
あなたに頼ってばかりで、何も返せない。
それが、苦しいの。
あたしはどうしたらいいんだろう?