my First boy last boy.
もう、決めたから。
ふらふらと、している場合じゃないんだ。
「うん?」
「……あたしの、家族にも会って欲しい…」
だから、
もう行ってしまえばいい。
後戻り出来なくなる、ところまで。
「…いいのか?」
「当たり前でしょ!」
なんで海斗は、そんなに遠慮してるんだろう。
がばっと、抱きしめられた。
ぎゅう、っと強く。ちょっと、苦しいくらい。
「…ありがとう。嬉しいよ。早く会ってちゃんと挨拶したいな」
嬉しいと、全面に押し出すような笑顔で笑う海斗。
どうしてそう…真っ直ぐなのかなぁ…。
羨ましい。そう思ったのは、何故だろう。