my First boy last boy.
『ちょ、凪砂?聞こえてるの!?』
数字がまだぼやけてる……
7…?
なんだ、まだ7時じゃん。
そう思っていたけど…
だんだんとはっきりしてくる視界に映った数字は………
1…0……?
『…っ凪砂!!』
「うわあああああ!!」
ち、遅刻だ!!
それから一言二言交わして電話を切り、
「海斗、起きて!!」
急いで、まだ呑気に夢の中にいる海斗を揺する。
「ん……?」
「海斗!?」
「んー………?」
だめだ…。まだ寝ぼけてる。
海斗のことは放って、行ってしまおうか?
でも、仮にも社長な海斗も遅刻したら不味くないのかな…?
……やっぱり放って置いてはいけなかった。