my First boy last boy.
「人がせっせと働いてる間に、あんたはそんな約束してたのね!」
この!っと言いながらも、なんだか嬉しそうだ。
あたしが歩き出すことを、ずっと願ってくれていたから…。
「楽しみねっ!」
行く当の本人よりも、はしゃいでいる。
…ごめんね。
いつも、心配かけて。
「友達?」
気付けば、いつのまにか近くに来ていた彼。
「わっ!なんなんですか!」
「…凪砂ちゃん、思ったんだけどさ?俺にちょっと冷たいよ?」
傷つくなぁ、と漏らす彼の手には伝票があって。
あ、そっか。
ようやくあたしは会計をしに来たのだと気付き、
「レジそっちですよ?」
親切に教えてあげたら。
「ん、知ってるよ。
ただ、君と話したかったからこっち来たんだ」
…あなたという人は、まったく。