my First boy last boy.
「凪砂おはよ~」
教室に入ると、さっき電話をくれた大学で一番仲の良い舞は、にやにやしながら挨拶をしてくる。
その理由は、なんとなく予想がついていた。
「昨日は彼氏んとこに、お泊まり~?」
…ほらね、やっぱり。
「まあ、そんなかんじ」
「なによー、冷めてるわねぇ」
「べつにそうでもないよ」
「もう!そんな態度だとコ・レ、貸してあげないぞ?」
そう言って片手でちらつかせているのは、さっきの講義のノート。
ギリギリ、間に合わなかったのだ。