my First boy last boy.




「神様舞様!!ありがとうございます!!」


さっと両手をだして、受けとるポーズ。



「まったく、調子いいんだからっ」



そう言っても貸してくれる舞は、優しいと思う。



舞は結構しっかり者で、意外とさばさばしている。


だからあたしが、まだ海斗に出会う前。なかなか恋愛をしようとしなかった時も、何も聞いて来なかった。


そういうところが、一緒にいる理由なのかもしれない。



「…ま、幸せそうで良かったよ」



その言葉が、堪らなくあたしの涙を誘った。



「…舞、ずるい。」


ずるい、不意討ちでそんなこというなんて。



「あらあら珍しい…」


あたしを引き寄せて、よしよし。と頭を撫でてくれた。



あたし、舞の前で泣いたことなかったもんね……。





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