my First boy last boy.
あめの悪戯
携帯を開くと、メールが一件受信されていて。
海斗から、【ごめん、帰り迎えに行けない。】と書かれてた。
仕事が忙しくなったのかな?…でも良かった。ちゃんと仕事してるみたいで。
【全然大丈夫だよ。仕事頑張ってね(*^o^*)】
そう送り返して、ぱたんと携帯を閉じた。
今日は舞はあともう1限あるから……帰りは1人か。
久しぶりだ、と思いながら歩き出す。
だけど寒い、と思って思わず身を震わした。
自分の手を擦りながら、はあと息を吹き掛ければ。
少し白く曇った二酸化炭素が、冬の始まりを教えてくれた。
もう冬なのかと、しみじみ感じながら、
寒さのせいなのか、1人で歩くことに寂しさを感じる。
凄く熱いお湯につかりたい。
帰ったら、もういっかいお風呂に入ろうかな…。
そう思えば、自然と足が速くなった。早く帰ろう。