my First boy last boy.





明らかに馬鹿にしたその横顔は、あの頃のまだあどけなさを残していた。








「…うるさいっ」



突然やってきて、なんて失礼な奴だろう。



それでも春は、ケラケラ笑ったまま。


わからない。





私服姿ということは…、今日は仕事は休みだったんだろうか。






「なんで、ここにいるの?」






海斗は珍しく、残業なのに。




「あー…ちょっと、な」



言葉を濁すよう、曖昧に笑う。





「凪砂は、学校帰りか?」


「あ、うん」




「ふーん、いつもこんくらいなのか?」


「…いや、いつもはもうちょい遅いかも。今日はたまたまバイトも用事もなかったから」






ほんとに偶然。




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