my First boy last boy.
「…はる、」
「ん?止みそうにねぇなぁ…」
それでもやっぱり………
「うち、来る?」
一瞬、時間が止まったように間が空いて。
春のキョトン顔は、もしかしたら、出逢ってから初めてかもしれない……。
「このままじゃ、風邪ひいちゃうし」
「まあ、そりゃありがたいけど……いいのか?」
「春に風邪ひかれたら、困るのは海斗だからね」
少し嫌みっぽく言ってみれば。
「…つまりは、社長のためね」
緩く、微笑む春。
そのあと、
さすが、彼女。とおどけてから。
「じゃ、遠慮なく。」
慣れない、大人びた笑顔がそこにあった。