my First boy last boy.




どうしようか。ここは人生初の居留守というやつを使おうか。


ドンドンドンッ



「お姉ちゃんー!?居るんでしょー!!」


………やはり。


最悪だ。と、ため息つく。

そして一度春をみやれば、面倒臭そうなことになりそうな気がしてならない。



でも、こんな雨だ。きっと花梨も春と同じ理由で来たんだろう。


はあ、ともう一度だけため息をついた。



ガチャ…




「もーっ!お姉ちゃん遅いっ!」


「あーごめんごめん」


花梨は寒いーっ!と言いながら部屋の中へドタドタと入っていく。




「お姉ちゃん!お風呂借りるからねっ!」




ああ、もう好きにしてくれ。


うーん、と適当に返事を返せば。




ドカッ!!


そんな音が聞こえて。




なんだなんだ!?今の音は!




「花梨!?どうした………」


「は、はるさんっっ!?」




そこには、驚いて壁に頭をぶつけたらしい妹がいた。





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