my First boy last boy.
「久しぶりだな、花梨」
「ななななんでー!?なんでなんでぇ!?」
テンパりすぎて呂律が上手く回っていない妹。でも仕方ないか…。
むしろ、春が落ちつきすぎだ。
「戻って来たんだよ、こっちに」
「うそーっ!!え、えっええっ!?まぢでぇ!?ほんとに!?」
「ああ、ほんとだ」
「うそぉ………。あっ!てか、じゃあもしかしてお姉ちゃんの新しい彼氏って…!!」
花梨は期待したような、キラキラ目をあたしに向けてきて。
それも、仕方ない、と思った。だって花梨は春と仲が良かった。
だから、熱のこもった嬉しそうな笑顔に。
どうしてかあたしの胸は、チクッとなった。
だから溜まらず、目を伏せてしまった。