my First boy last boy.
――――けど。今日は花梨がいてくれて、本当に良かった。
花梨のおかげで、ずいぶん春とも普通に話せてる。
ふー…、とため息を吐けば。
ケータイがチカチカと光っているのに、気づく。
受信ボックスを見てみれば、海斗からで。
【疲れたー!今日も大変だったよ。凪砂は今何してる?】
と、泣き顔とハートの絵文字がついていた。
海斗が仕事に追われてるのを想像してちょっと笑えて、
それから、今ファミレスでご飯だよ。と、返した。
ぱたん、とケータイを閉じたら…花梨と春は一緒に戻ってきて。
「…カルピス、」
ふたりとも、お揃いのカルピスで。
こんっ、って。
「ほい。お前はこれでいいだろ?」
にやっと、意地悪そうに笑った春の顔と。
目の前には、カルピスソーダがあった。
「…うん」
まだ覚えてたんだ………。