my First boy last boy.

「…それに。社長、心配してんだろ？」



その言葉に、思わず目を見張った。




「な、なんで…！」


「んなのすぐ分かる。毎日あの人見てんだから」





さ、さすが…。やっぱり海斗が認めただけある。それが春、てのがなんか納得できないけど。





「あんま心配かけんなよ？ただでさえ忙しい人なんだから」


「……かけて、ないし。」



「お前が彼女じゃ、絶対過労死するな社長は」


「ちょっ！失礼にも程があるでしょ！？だいたい何を根拠にそんなことっ…」


「過去の想い出。俺の高校生活は、お前に振り回される為にあったと言っても過言じゃないからな」




…思わず、黙ってしまった。


だって、春から出してくると思わなかったんだもん。“あの頃”のこと。