my First boy last boy.
「最近来ないのね」
まったりとした少し寂しそうな、声が後ろからして。
「寂しいわねぇ?」
振り返りながら顔を上げれば、年相応の綺麗さを持った顔が、見透かしたように笑いかけてくる。
「ママさん」
名前を呼んだものの、どんな顔をすればいいのかわからなくて、曖昧に微笑む。
海斗がカフェなのに指名なんてするから、今やマスターやママさんだって海斗と付き合っていることを知っている。
元々海斗は常連だったし、マスターやママさんとも、たまに話をしたことがあったみたいだけど。
それでもなんていうか、
親にバレたみたいな、そんな気恥ずかしいものがある。