my First boy last boy.







「彼を、信じてあげないと」




脈絡もない分かりにくいあたしの話を、静かに聞いてくれたママさんが言う。






「確かに、未来はどうなるかわからないから不安よね…。

でも、だからこそ。今はただ、彼の愛情を信じなきゃ。そうしないと、今大切な人を傷つけてしまうわよ?」






海斗の、哀しげな顔が浮かぶ。


そうだ。不安になんて、なっちゃいけない。



大丈夫、海斗なら、大丈夫。




――――――でも、なんでか。


もやもやが、消えてくれない。







たぶん、それは。



最近の海斗の様子がおかしい気がするからかもしれない。






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