my First boy last boy.
やっぱり、甘えすぎ、だったのかな。
考えれば、あたしは海斗に甘やかされてばかりだったと思う。
ついに飽きられた、かな…。
なんて、溜め息が出て。苦しくなって。
気持ちがどんどんマイナスな方へ沈んでいく。それは無限ループだ。
ばかみたいだけど、不安でしかたない。
こんな状況になって初めて、
海斗が側にいることに慣れすぎて、
ひとりでいる感覚を、忘れてしまっている。
――――――ことに、気付いた。
恐い、と思う。そんな自分が。
“当たり前”に思うことが、一番恐いことを、知っているから。
―――――「彼が隣に居ることは、けして当たり前のことじゃないの」
ママさんの言葉が、ぐっと胸の奥に刺さった。
海斗に、会いたい。
会いたくて、たまらないよ。
……………もし、海斗が今すぐ会いに来て、抱き締めてくれたなら。
こんな不安は一瞬にして、消えるはずだから。