my First boy last boy.
桜のあとに
〜♪〜♪〜♪
突然なり始めたケータイ。
お風呂から出て、あたしはまたぼーっとしてしまっていたらしい。
さっきから鳴り続けているケータイを、急いで手に取る。
「…はい」
「あ、もしもし凪砂?」
「…聖花。どうしたの?」
夜中に電話なんて、久々だ。
「ん〜?今日のデートの感想でも聞こうかと思って!」
「…まさかそれで電話?」
「そうだよ〜ん♪」
なんだか、今すぐにでも電話を切ってしまいたい衝動に駆られた。