my First boy last boy.
「なんとなんと、俺も一緒なんだよ〜。よろしくね!
あ、俺永星啓太」
「…あたしは…」
「凪砂ちゃんでしょ?」
なんで…という顔をすぐに読み取られて、答えが返ってきた。
「さっき担任が、大声でフルネーム言ってたからねぇ。自然と覚えちゃった」
ああ、確かに。
「君、気強いね。春との言い合い、なんか見てておもしろいよ」
クスクスと、また目を細める。
「好きでやってるわけじゃないしっ」
なんか春という男は、気に食わないのだ。というか、大嫌いだ。
だから、そんなものを面白がられても困る。