my First boy last boy.
開かずの扉
「久しぶりだね」
「…けーくん」
知り合ってからは、お兄ちゃんみたいな感じで。
相談に乗ってくれたり、助言もしてくれた、優しい人。
「元気だった?」
「うん」
ファミレスに、いい大人3人でたまる。
あの頃もよくやった。
「凪沙〜待たしてごめんね。真里、やっぱり挙式の準備が忙しいから来れないって」
「そっか」
まさか真里が1番に結婚するとはなぁ。
聖花たちが1番だと思ってたのに。
多分心配性の聖花は、あたしが幸せになるまで結婚はしない、とか思ってそうだ。
ばかだなぁ…。
でも、安心している自分がいるのは確か。
昔から面倒ばかりかけている自分が、情けない。