my First boy last boy.
「真里は結婚かぁ…」
あの頃から、歩き出しているんだね……
立ち止まったままなのは、あたしだけ。
――いつまでそこにいるの…?
来ないだの聖花の言葉が蘇る。
本当にそうだ。
あの日、真里は泣きじゃくってあたしにずっと謝ってた。
真里が悪いわけじゃないのに…。
真里はなにも悪くなかったのに…。
全部あたしがいけなかったのに。
泣きじゃくる真里に、あたしはなにも声を掛けれなかった。
自分のことで精一杯で。
なにもわからず、ただ呆然として…。
目の前で起こったことを、理解しようと必死で…。
馬鹿みたいに、突っ立ってただけ……。
「…凪沙、今いい感じの人がいるんだって?」