my First boy last boy.





なんで、どうして…。


そんなこと言えるの…?





「…春に、あ…っ…た、の…?」



震える…震える。


まさか、そんなはずは…。


だけど頭が、勝手に考えを暴走させて、ぐるぐるする。


指先がガタガタと震えて、反対の手を覆いかぶせて隠す。





「…いや」


「じゃあなんっ…」


「ごめ〜ん、化粧直してたら遅くなっちゃった!」




……サァーと、頭が冷えていく。

恥ずかしい。こんなことで、こんなに取り乱すなんて…。


もう、終わったことなのに。




……もう、聞けない。

なんとなくそう思った。







けーくんは何をしたいの?


どうして、そんなこと言うの?




いまさら――…。





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