my First boy last boy.
プルルル、プルルル――…
「はい。…待ってたよ」
優しげな穏やかな声。
なぜか、落ち着いていく…。
あたしの手の中には、長方形の小さな紙切れ。
“運命、信じる気になった?”
――信じさせてよ。
“…うん、信じるよ。”
あの頃の想い出というもの
すべてを、
小さな箱に詰め込んで。
奥の奥深くまでしまいこむ。
二度と開けることがないように、と。
ガチャ。
もう、鍵は閉まった。
これで開かない…。
胸の中にいる君を、どうか、消してください…。