my First boy last boy.

貴方の隣で








「しゃ、社長…っ!?」




「うん、まあね」


けろりと、とんでもないことを言ったくせにさっぱりした笑み。

たいしたことでもない、といったようだ。



「…う、うそー…」


だから、日本人離れしてたのか。

いや、関係ないか。



「けど、社長がそんなにサボってていいの…?」


「失礼だなぁ。俺はサボってるんじゃないよ、凪砂に会いに行ってるんだ」


サラっと、そんな言葉を吐く。

どうしてそんな簡単に言えちゃうのよ。


顔が少し、熱くなる。


…言い訳もいいところだ。

こんな社長で会社は大丈夫なんだろうか。




「…心配だなぁ…」


「俺のこと?」


「いや、会社が。」


「ひどいなぁ〜」



ケラケラと、笑う。

まるで、自分のことではないように。





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