my First boy last boy.
「でも、なんで公園?」
「普段来れないからね」
目を細めて、柔く笑う。
この人は、きっとすごい人なんだろうけど…それを鼻にかけないところが、あたしは好きだ。
それにあたしも、街中の人が賑わうとこよりも、来ないだの海や公園とかの方が落ち着く。
ねっころがって、空を見上げる。
青が空一面。雲一つない。快晴だ。
「なんで、あたしなの?」
だからだろうか?
聞かない方がいいのに。
聞く必要はないのに。
聞いてしまう自分を、馬鹿だと思う。
「フィーリングかなぁ…。っていうか、運命感じない?っていうとたいていみんな同意するのに、否定されたのが新鮮でさ。逆に運命感じた」
そんなこと?
あっさりという彼に、あたしはこいつ大丈夫か…と本気で心配になる。
「でも、あの時出会えてよかったと思うよ」
本当に…と呟いた彼に。
なにかが、胸の奥から沸き上がってくる感覚がした。