my First boy last boy.
自分がやっぱり情けない。
甘えてばかり。
逃げてばかり。
だけど。
「……うん。」
それでも甘えてしまう自分が――…嫌いだ。
そんな簡単には、強くなれない…。
泣きそうだ、と彼はあたしの頭を優しく撫でる。
そうなのか。とただぼんやり思う。
そして彼は、あたしの額にキスを落とす。
ああ。初めて会った時もそうだった…。
「これで、会える」と。
魔法を掛けられたように。
そして言う通りあたしは、彼の言う運命に手を伸ばした。
彼の、魔法がかかる…。
「…笑わせてよ」
え、と目を見開く彼。
珍しい…そんな表情初めてみた。