my First boy last boy.
ヒラヒラ手を後ろに振り、
あたしの肩に腕を組んだまま、歩き出す。
強引な奴だ…そう思った。
合コンが行われていた、カラオケ店から少し離れると、
……その腕は、外された。
「助かったわ!サンキュー!」
自然と向かい合い、その人はあたしに爽やかな笑顔を向けた。
さっきは驚いていたけど、こう冷静によく見てみると結構整った顔立ちをしている。
あたしの目は、幼なじみのお兄ちゃんによって肥えているが、それでもそう思えるのだから。
けどよく見たら、
あんまり、似てないや……。
がっかりしてる自分に、馬鹿…と心の中で叱咤する。