my First boy last boy.
「…いっぱい笑わせて。」
寂しさなんて消えて無くなってしまうくらい…。
いっぱい、いっぱい。
その、柔らかいひかりで。
「いいよ」
自信に満ちた顔で、口角をにっと持ち上げる。
そんな顔をする彼が、ムカつくけど、好きかもしれない。
「…ばか。」
「悪いけど…凪砂より数十倍頭いいと思うよ?」
にっこり。それからにやり、と笑って。
むかつく!
「エセ社長っ」
その言葉の後に、すぐ重なった唇。
唇から伝わる熱が、身体中に浸透していく…。
心地よい、そう感じた自分に少し驚いた。
ああ。大丈夫。
そう思えた。