my First boy last boy.
更に大人びたけど。
髪の襟足が少し伸びたかも…。
海斗と同じ、スーツを着て…。
だけど、雰囲気も笑顔も、なにも変わらない。
「珍しいな、こっちの方いるの」
高校を卒業してすぐ、あたしは地元から離れ一人暮らしをしてしまったから。
といっても、電車で2、3駅離れたぐらいのところだが。
しかし、秋ちゃんに会うのは……2年ぶりだ。
本当に、秋ちゃんなんだ…。
「…あ、うん。ちょっと…」
「…デート帰りか?」
にっと、はにかむように笑う。
なんでわかるんだろ…
あたしは簡単に言い当てられて、どう答えていいか考えあぐねた。