my First boy last boy.
「…えっと、その…うん。」
しかし結局、正直に答えてしまった。
昔から、秋ちゃんの前では嘘がつけない。
「…そうか。楽しかったか?」
ぽん、と。
あたしの頭に手を乗せて。
…優しい笑顔で尋ねてくる。
そうだ。
彼も、あたしに謝った人のひとり。
真剣な、声で。
本当に申し訳なさそうに。
どうしていいか分からずに。
「…凪砂、ごめん。俺のせいだ」
どうしてみんな…
そうやって悪くないのに、
自分のせいに出来るの?
あたしは、あなた達に謝ることすら―――出来なかったのに。
思わず、涙が込み上げてきた。