my First boy last boy.
君になんて見られたくなかったんだ……また、馬鹿にされると思ったから。
―――…だけど。
いつもの馬鹿さ加減とは違い、真剣な顔をして。
「やだ。」
感じたことのない…君の熱い体温が、あたしを抱きしめた…。
訳がわからなかった。
どうしてそんなことをするのか。
今、何が起こっているのか…。
頭ぐちゃぐちゃした。
「泣くなよ」
どうして君が、そんなことを言うの?
どうして君は、そんなに切なげな顔をしているの?
「…勝手なこと言わないで」
あの時は純粋で真っすぐで若かったから。
今じゃ憧れと思えるけれど…。
難しいことなんてなにひとつ知らなかったあたしには、とても立派な恋だった。初恋だった。
大事な大事な恋だったんだから…。