わたしのレシピ
この人が私の結婚相手です
映画はそれなりに仕上がり、私たちは打ち上げをした。
このチームで作業をするのももう終わり。
結局私はあまり馴染めないままだったけど。
拓真の顔を見るとちょっと揺れる気持ちがあるのも確か。
私はこのままでいいのかな、って。
あの後ちょっと話す機会があって、結局まだ続いてると言ったら、
「白石さんの人生、悔いのないように好きにしたらいいよ」
と、言われた。
飲み屋を出てコンビニで花火を買った。
ほろ酔いではしゃぐみんなを横目に飲めない私の頭は妙に冷めていて温度差が悲しかった。
パーッと飲んで忘れることもできない。