わたしのレシピ
何かすべてが億劫でひきこもると、案外お家ライフは楽だった。
誰にもあわないし、マンガ見てお菓子食べて。
太っても平気さ☆
圭介にもあわないし。
代返できるものはマコやチエがやってくれてたと知ったのは期末試験が近くなってからだった。
たまに圭介が家に来たけど、ご飯を作れば『俺の母さんはもっとたくさん品数作ってくれた』とか文句を言われて心底イラッとした。
なら食べんなよ。
てか私はあんたのママじゃないっつーの。
イライラすると小さいことも気になって、さらにイライラする。
けど別れようとはならなかった。
散々別れようと言われて辛かったし、そのたび頑張ってきた。
結婚話も宙に浮いたままだし、イライラはするけど別れるほどではない気がした。
誰といても多かれ少なかれイライラはあるだろうし。