わたしのレシピ





「いや、私好きな人いるし」


頭の中はなんだか呆れとか怒りとか全部ごちゃごちゃになって、いっぱいいっぱい文句や何かをいってやりたい気分だったけど、綺麗にまとめて言えそうもなかった。

「そっか」と納得した言葉を言いながら、なんだ、お前もいろんな男とコンパとか行ったんだろと言われてもう開いた口がふさがらなかった。

話もしたくなくて、早々に別れたけど、ヤツはまだまだこの後やらかしてくれることになる。


それは来月の話。


11月の後半になり、大翔はテスト期間になってしまった。

学生さんは大変です。

泊まりはさすがに無理なので、少しでも会おうと、学校帰りの大翔と約束した。





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