落ちていた遺書
「いけない!

考えてばっかじゃなくて、

メールしなきゃ!」

アミカは慌てて

2年の女子で

知っている限りの娘

全部にメールを送った。

モチロン

拾ったイショの事は

伏せて。



数分後、

メールを送った全員から

返信が来た。

女子高生の

メールのヘンジは

早いのだ。

内容は

だいだいみな同じだった。

「揉め事、イジメなし、

落ち込んだり

悩んでるふうな娘もイナイか…。」

「う〜ん。

今日のところは

私に他に

出来ること

はなさそうね。

明日は

文化祭で

ジュギョウないから

動き回って

調べやすいし、

よかった。

ジョーの方の

シンテンにも

期待しよう。

あ、そうだ、

寝る前に

サチにメールしとこう!

昼間デンワしたとき

ルスデンだったもんね。」


“サチへ… 明日は

ガッコウ来れそう?

文化祭一緒に

まわるの

楽しみにしてるよ〜。 アミカ ”

と、送信…。

これでよし。」


ブブブブ・・・。

5分と待たず

にケータイの

バイブがうなる。

「サチからだ♪」

“昼間は電話

出れなくてゴメン。

アタシ、寝ちゃってた。

明日はガッコウ行けるよ。”

「良かった。

明日はサチに会える。」

アミカは

安心して

眠ることができた。
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