落ちていた遺書
アミカとサチは

2人で

校内を見て回った。


展示物や

模擬店はモチロン、

生徒の作った映画も

上映されたし

ダンスや

バンド演奏、

仮装大会まであり、

とても

盛り上がっていた。



「お〜サチ!!

すっかり

元気そうだな!!」


ワタルが

やって来た。


「心配かけて

ごめんね。

でも…ワタル…

なに、そのカッコ…」


サチは

吹き出しそうに

なっていた。

ワタルは

蝶ネクタイを

つけて

真っ赤な

マントをまとい

いかにも

怪しげな

ハットを

かぶっていた。


「あ〜これな!

オレは今日

得意な

マジック教室の

講師を

するからさ!

イショウみたいな

モンだよ。

似合ってるだろ〜!」


ワタルは

得意げである。

アミカは


「確かに

妙に

似合ってるんだよね。

でも

このカッコが

似合うってことが

問題じゃない〜?」


と笑った。


「失礼だな〜。」


ワタルは

ちょっと

がっかりして言った。


「うふふ。」


サチも笑った。
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