落ちていた遺書
「サチ、ちょっと

ジャケット貸してみな。」

ワタルは、

サチの着ていた

制服のジャケットを

マントの中に

サッと隠した。


そして

深呼吸をして、

マントを広げた。


「え−−!!」


アミカとサチは叫んだ。

サチのジャケットは

消えていたのだ。

「驚いた?」

ワタルは言った。


「アタシのジャケット、

どこに行ったの?」


「キョウシツに入って、

オレの席を見てみな!」


アミカとサチは

言われたとおり

3−Bに入った。


「あった〜!!」

2人は

声を揃えて言った。

サチのジャケットは

ワタルの席の椅子に

かけられていた。


「どうかな?オレの腕は」

「スゴイよ、ワタル!」


サチは目を丸くしていた。

アミカも


「イリュージョンだね。」


と驚いた様子で言った。


「だろ〜!

じゃオレそろそろ

時間だから

行ってくるわ!」



「頑張ってね!」

2人はワタルと別れた。

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