落ちていた遺書
「そんな・・・。」

ジョーもあまりの

ショックをうけて

なにも言えなかった。

アミカも同じだった。

サチは

泣きながら

話し続けた。



「アタシ、赤ちゃんに

本当に申し訳なくて

辛くて、

辛くて・・。

赤ちゃんの

ところへ

いこうって

決めたの・・。

でも

2人には

本当のことを

話して

アタシの

最期を

見届けて

ほしかったの。

だから

あのイショを書いて

昨日こっそり

ガッコウへきて

アミカが

拾うように

わざと

置いておいたの。

きっと

分かってくれると思って。

2人とも

ありがとう。

本当に

ありがとう。

ワタルには

死ぬと決めたことは

話さずに

ジョーとのことは

打ち明けて

チュウゼツ同意書に

サインしてもらったわ。

黙って

逝っちゃうこと

本当に

悪いと

思ってる。

ワタル

ごめんね。

そして

ありがとう・・。

みんな

ありがとう・・・。」

サチは

ボロボロと

涙をこぼした。



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